オオクマネコは死んだんだ

こんにちは。絶望的に遅筆で意志薄弱なのでブログを更新できないオオk...鼻筋です。

以前の長ったらしい名前のときよりも格段に

「...えっと、なんておよびしたらいいんですかね?」

と聞かれることが多くなりましたが、ふつうに鼻筋さんでいいです。

パンダさんでもいいです。好きなほうで呼んでください。

ただしオオクマネコはだめだ。あれは俺じゃない。死んだ双子の兄です。

 

 

ところで、この記事を書いてからもうすぐ1年になります。

35panda.hateblo.jp

 

これを書いた当時と今の僕ではほとんどすべてが変わってしまいました。

移ったのでもなく、流れたのでもなく、変わったという自覚があります。

血がまるごと入れ換わったという感覚。

変わってないのはやはり貧乳のほうが好きだという部分くらいです。

 

 

きっかけが何だったのか覚えてないし、

そもそもきっかけはひとつじゃなかったかもしれない。

少なくともそのひとつは「斎藤ちはる」を知ってしまったことだと思います。

 

「美人で、優しくて、なのに人気がない。全くない。」

 

なんというか、好きになり方がすごくサケカスっぽい。

いまでも福神よりアンダー。シングルよりカップリング。

そういう性質だから栄を好きになったんだろうし、根底までは覆ってないよたぶん。

 

これまでにも他所のグループの子が気になったことは何度かあったし、

それでもなんやかやで最終的に元に戻ってはいたのだけど、

今回は違った。何が?

 

坂グループが成功してる(と言われる)ポイントもたぶんそこにあると思う。

好きになるポイントは各グループそれぞれが持っていて、

それとは別の要素がいわゆる「勢い」につながってるんじゃないかと。

 

 

少なくとも自分の場合、その大部分を占めているのが

『片手間ファン』でいやすいかどうか、であると思うんです。

は?何言ってんの?わざわざ二重鉤括弧にしてるけど意味わかんねーよ?ぶん殴るぞ?

と思うかもしれませんが、説明しますので殴るのは読んでからにしてください。

 

 

僕もどっちかといえば「最近の若者」側なのですが、

最近の若者は、無料で済むなら無料で済ませたいんです。

金を払ってもいい!と確信するまでは、金をかけずに遊びたい。

そういう甘ったれた連中にとって、46Gはとても優しい。

 

貶めているようで心苦しいのですが、48Gの大きな魅力のひとつたる劇場公演は、

「応募して当選しなければ見られない、そして当たらない」

「オンデマンドでも見られるが800円/公演、あるいは3000円/月かかる」

これらの障壁を乗り越えないと味わえない。

「ファン」が「ヲタク」になるには避けて通れない過程であるにもかかわらず。

 

逆に46Gは、(みなさまは苦々しくお思いでしょうが)

週に1度はレギュラー番組がある。雑誌の表紙で見ない週のほうが少ない。

逆にいえば、仕事なんてほとんどそれだけ。

つまり『大した努力をしなくても目に入ってくる』という環境をつくることで、

財布のひもの緩め方を忘れたゆとり世代を呼び込んでいるんじゃないかと思うんです。

 

番組、ブログ、好きなだけ見ていいよ。雑誌にも出てるから気になったら読んでよ。

推しメン見つかったらモバメとか取ってみたらどう?

そんな具合にことが進むので、大した労力を割くこともなく興味を持ち続けられる。

求心力のあるコアな「ヲタク」がつきにくく脆いかわりに、裾野が広いぶん長く息が続く。

 

「お金」と「時間」というリソースをどう割くか考えたとき、

46のシステムはとっつきやすく、片手間に続けやすいんだと思う。

たぶん自分も無意識のうちにヲタ活の水準を、

その手軽さ・気楽さに合わせてしまったんじゃないかと。

そういう自己分析です。

 

 

それから、少しだけ話が脱線するかもしれませんが、

おそらく最も引き合いに出されるのが「ビジュアル」のおはなし。

まあ実際のところ、白石麻衣橋本奈々未、あたりは

48どころかアイドルとは格の違う美しさなんじゃないかと思う。

(個人的にはここに斎藤ちはるを加えたいが、手前味噌が過ぎるので自粛)

 

極力中立的な立場で言うと、

48Gにも際立ったビジュアルの子はごろごろいるし、

乃木坂だってみんながみんな整いまくった顔してるわけじゃない。

坂登って半年以上経って、坂メンバーはもう全員がどんな子か分かりきっているけど

いまだに「こいつのどこが可愛いんだかわからん」と感じる子もいる。誰かは内緒。

 

ただ、内実はともかく、おそらくはグループのコンセプトとして、

46は、冠番組でもゲスト出演でも、絶対に「ブスいじり」をやらない。

大所帯グループでは必ず”そういうポジション”があるもんだと思ってたので、

乃木中やNOGIBINGO!を見ていて逆に違和感を抱いたことがあったし、

いつだったかの「欅って、書けない?」で元アイドリング!!!菊地亜美女史が

『この中にブスキャラの子っていないの?』という旨の発言をしたとき、

MCが即座に「そんな子はいません!」と否定したこともあった。

 

かたや、などというと「貴様は魂まで坂に売ったのか」と言われそうなのですが、

48には「おブスなキャラ」はいます。

実際はどうだとかいうのはともかく、メンバー内で表立ってブスだと言い合ったり、

別グループのヲタ同士で「あんなブスがセンターか」と謗りあったり。

この「ブスだと言っていい雰囲気」ってどこから来るの?と。

 

それは間違いなく、

「劇場公演でのパフォーマンス」という免罪符があるから。

こんなことを言うと「やっぱてめえビジュアル至上主義かよ!死ね!」と

各方面から凄絶なブーイングが飛んでくるような予感がするんですが、

自分が言いたいのはそういうことではなくて。

『顔は一級でなくても、パフォーマンスが好きなんだ』と言える現状が、

「ブスだと言って良い」と認識される状況を作っている。と思う。

 

そして正直、現行システムでは48に勝ち目はほとんどなさげ。

なぜなら、48のホームグラウンド、劇場公演には前述のとおりちょい高い障壁がある。

「パフォーマンスを見てもらえれば絶対に好きになってもらえる」と思っても、

そこに興味を持って間もない人を呼び込むのは少し難しい。

劇場に連れ込めなければ、辺り一面46のホーム。

 

そうして最終的に、

「46=美人」「48=ブス」という構図が出来上がってしまった。

この点では、完全に46の戦略勝ちと言わざるを得ない。

 

それから、イメージ先行が有利な理由はもうひとつあって、

たとえば知人に自分がオタクだとバレる/バラす際、

「美人だから好き」「顔よりパフォーマンスが好き」では

圧倒的に後者のほうが『オタクっぽい』。

 

「オタクはキモい、見た目の問題じゃなくて存在がキモイ」

これはもうどうしようもない事実です。あきらめてください。

そんな中で、「顔が好き」というわりと普遍的な理由であれば、

自分のステータスに与えるダメージも多少なりとも軽減されるので、

「自分がオタクになる」ことに抵抗をもつライト層にとっては、

「美人が多い」というイメージはとっつきやすく感じる。

 

栄は特に顕著だけど、48は全体的にライト層でいることを許さない風潮がある。

本店運営様がヲタから金を搾り取ろうと躍起になってるのが悪いんだと思うんですよね実際

実際のところ、流行に寄与するのはライト層。

一人当たりの運営への直接的な還元率が低くても、

「ただのファン」でいることが許される環境を作らないといけない。と思います。

 

 

いろいろと言い訳にも聞こえるようなことばかり書きましたが、

このままだと、というか、もうすでに48の売り上げはかなり落ち込んでるし、

世代交代に少し手間取った乃木坂は、だんだん体勢を立て直してきたので

早めに手を打たないとどうしようもなくなるよ。本店さん。

推し増し握手システムとかやってる場合じゃないよ。外から呼べ外から。

 

 

そんなわけで、サケカスだったオオクマネコはもういません。

唯一の心残りは栄の劇場公演に入れなかったこと。

今では遠征してまで入る気力も見たい子もいないので、もう叶うことはないでしょう。

 

 

 

博多の劇場は正直ワンチャンあります。