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6月26日、ハロー!プロジェクトに大きな変動が起こりました。
英雄・嗣永桃子の勇退を4日後に控えたその日、公開されたハロステ号外を見て、僕は言葉を失いました。嘘です。「マジかよ...冗談だろ...」って言いました。
ももちの卒業と同じタイミングで、カントリー・ガールズの残る5名のうち、森戸・梁川・船木の3名は他グループとの兼任が発表されていました。
カントリー・ガールズの今後の活動に関して
正直、この人事異動に関しては、
「カントリー・ガールズは嗣永のためのものであり、
看板のないグループに存在価値はない。」
と言っているようなもので、ある種の義憤も感じたのですが、
一方で、「アンジュルムとは関係のないことだろう」と
所詮は対岸の火事、高見の見物を括っていました。その時は。
そして発表された新体制。
カントリー・ガールズのうち、
森戸知沙希はモーニング娘。へ、
梁川奈々美はJuice=Juiceへ、
船木結はアンジュルムへ。
同時に、ハロプロ研修生が2名昇格し、
段原瑠々がJuice=Juiceへ、
川村文乃がアンジュルムへ。
アンジュルムは9人から2人増え、
初の11人体制となったのです。
正直、めっっっっちゃ嫌です。
発表からもう1ヵ月が経とうとしていますが、
いまだに受け入れられていません。
まず、「9人体制」が崩れるのが嫌。
スマイレージから改名して以降、アンジュルムは9人体制を守ってきました。
決して『人数が増えるのがやだ!やだやだ!』ってだけの理由ではないんです。
9という数字を活かしたフォーメーションがアンジュルムには多くて、それが崩れてしまうのが、とても残念、というか、今後どうするつもりなの、という気持ちです。
その最たるものが、『臥薪嘗胆』終盤(4:00~)、
『糸島distance』冒頭(00:09~)、
『上手く言えない』サビなどに見られる3×3。
キレのあるモーションが流れていくのを見るのがすごく好きです。
まあこれは4-3-4にすりゃいいじゃんって話なんですけどね。
ちょっと人数多いけどごまかせる範囲。
もうひとつの好きなフォーメーションは1-2-2-2-2(3-2-2-2)。
V字型だったりダイヤモンド型だったりするんですけど、
なかでも『次々続々』のそれは秀逸です。
この曲に関しては音楽、振付、フォーメーションとそのスライドに至るまで、非の打ちどころがない神懸かった曲だと思ってます。
この3-2-2-2をどう弄るつもりなのか。
もう一列増やす?3-2-2-4にする?どちらにせよ蛇足感が否めない。
もうひとつ3-2-2-2で好きな曲があるんですが、それはまた別記事で。
要するに、9人体制で洗練されていた陣形が変わるのが怖い。ということです。
これがまずひとつめ。
ふたつめの理由として、相川茉穂さんの存在があります。
これまで9人9人と強調してましたが、先日リリースされたシングル『愛さえあればなんにもいらない/ナミダイロノケツイ/魔女っ子メグちゃん』のMVには、8人しか映っていません。
彼女は健康上の理由で活動を休止していて、回復傾向にあるとの報告はありましたが、いまだ復帰の目処はたっていない状況にあります。
アンジュルム 相川茉穂 活動休止のお知らせ
病気を克服して帰ってきたら、新しい人が入ってた。
10人に対する2人の存在感は決して小さいものじゃないです。ましてや、一人は最近まで別グループで活動してきたメンバー。必死で治してやっと戻ってきたら、自分の知っているアンジュルムじゃなくなっていた、なんて考えたくもない。
最後の理由、これが一番大きい理由。
敬愛する和田彩花さんが常々言っていた
「今のアンジュルムは最強です。」という言葉。
自分も心からそう思ってました。
最後の1期としてストイックであり続けるリーダーを筆頭に、
苦しい時期を乗り越えてきた2期三人、
元気でうるさくて自由奔放な3~5期の後輩たち。
好き勝手喋っているようでうまく噛み合っているMCを見ていても分かるように、今のアンジュルムは混沌と均整の絶妙なバランスで成り立っていました。
加入そのものを拒絶しているわけではなく、
入ってくるメンバーが嫌いなわけでもありません。
船木ちゃんはカントリーの頃から可愛い子だと認識していたし、
川村文乃ちゃんは顔が好みです。お気に入りの後輩ちゃんにめっちゃ似てます。
自分が新体制を受け入れがたいものだと感じている一番の理由は、
大好きだった「最強」アンジュルムがもう終わってしまったから。
3月に知って、さあいよいよ、というところでこの新体制。
新曲やライブに対する期待をすべてリセットしなくてはいけない。
一言でいえば、遣る瀬無い。
自分の中で熱を保ったまま、矛先だけがなくなってしまったんです。
もちろん、どんな化学反応が起こるかわかりません。
「最強」を越えられないかもしれないし、予想もしなかったクオリティのライブを繰り広げてくれるのかもしれない。
ただ、良くなろうが悪くなろうが、重要なのはそこではないのです。好きなおもちゃを取り上げられて勝手にバージョンアップされても、嬉しくも何ともない。
本当は今すぐにだってライブに行きたい。大好きな曲をこの目と耳で感じたいし、動物のような破天荒さにぶん殴られたい。でも、行かない。見たかったものはもうそこにはないから。現在のそれがどんなに素晴らしくても、それは自分の求めているものではないから。
頑固、回顧厨、原理主義、如何様に思われてもかまいません。
それでも、矛盾しているようですが、親愛なる読者の皆様には、アンジュルムのことを好きでいてほしい、好きになってほしいと思っています。以前からいるメンバーも、新しく入ったメンバーも、みんな素敵な子ばかりだし、そんな子たちがつくるグループが素晴らしいものにならないわけがない。頭ではわかっているんですけどね。
自分はまだしばらく「そうならなかった」世界線との分岐点で進めずにいますが、もしよかったら、『新生アンジュルム、すごく良いから思い切ってこっちにおいでよ』と呼びにきてください。