ひとりリクアワ2019

イヤホンを買ったんですよ。Bluetoothの。フルワイヤレスの。本当はAir Pods Proが欲しかったんですけど、大人気でどこも品切れだったので、audio-technicaのちょっといいやつを。オーテクは音が軽いイメージがあったのであんまり好きじゃなかったんですけど、重低音重視のモデルがProの半分くらいの価格だったので、いっちょ試してやるかと思いまして。いざ使ってみるとこれが案外悪くない。むしろ良い。重低音はしっかり出るし、充電も1回で15時間もつ。いい買い物したなー!よかったー!これからはフルワイヤレスの時代!使いたおすぞー!とウキウキしていたその1週間後に紛失しました。
今はさらにその半分くらいの価格でJVCのフルワイヤレスを買って使っています。もう最初からこれで良かったじゃん。

 

ということで、どこにもだれにも需要ないけど毎年やってるシリーズ、ひとりリクアワの時間だよ~!

自称()楽曲派()オタク()なのでやはり定点観測は必要なのではないか?という大義名分を誰に言うわけでもなく装備して今年もちゃっちゃとやっていきたいとおもいます。電子の壁に話しかける師走。自己顕示欲じゃなくて、とにかく僕の好きな曲を聴いてほしいんですよね。まあ承認欲求はありますけど。

今年は例のアレの影響で総選挙シングルがなかったりNGT48がリリース0だったり、アルバムも乃木坂46が出した1枚だけ、と例年より40曲くらい少なかったですね。去年までは坂道無双状態でしたが、欅坂46のシングルも結局1枚にとどまり(そのかわり日向坂46が3枚出しましたが)、個人的にも大手グループより地下寄りの現場に通ったりもしていたのでモチベーションもそこまであるわけではないのですが(じゃあやるなよ)、そんなわけで今年は20曲くらいに絞ってサクッと発表してさっさと新年を迎えたいと思います。

 

ちなみに去年のベスト20曲はこんな感じでした。

01:暗闇 / STU48
02:下手を打つ / NMB48
03:触らぬロマンス / サクララブレター32
04:ロマンティック準備中 / AKB48 Team A
05:君は僕の風 / AKB48グループセンター試験選抜
06:もう森へ帰ろうか? / 欅坂46
07:告白の順番 / 女子高カルテット
08:割れないシャボン玉 / けやき坂46
09:凍える前に / SKE48 Team S
10:匙を投げるな! / NMB48 Team BII
11:猫アレルギー / AKB48 Team 4
12:四字熟語ガールズ / NMB48 Team M
13:耳を塞げ! / チームナイスファイト
14:Mystery Line / AKB48
15:自分じゃない感じ / 乃木坂46 3期生
16:Teacher Teacher / AKB48
17:サンダルじゃできない恋 / アンダーガールズ
18:夢力 / CGB41
19:夜明けのコヨーテ / SKE48 サガミチェーン選抜
20:ある日、ふいに… / フューチャーガールズ

なんだかんだ言って去年も良曲がいっぱいあったなあ……例によって1年後に改めて見ると「こっちのほうが上じゃん」ってなるね。まあ順位なんてそのときのテンションでもだいぶ変わるし…

では、粛々と20位。

 

20位:まさか、偶然… / はなちゃんず [こんなに好きになっちゃっていいの? type-A]

まさか 偶然…

まさか 偶然…

  • 日向坂46
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:ふるっぺ(ケラケラ)
直接的なワードは「君のコートによく似ていた 深緑と茶色のタータンチェック」くらいしか登場しないし、そこまで聴かなくても曲調で冬っぽいとか、雪が降ってそうっていうイメージを聴いたほぼ全員が共有できると思うんですけど、これ一体どういう原理なんだろう……アコギ+ストリングスの三拍子バラードは例外なく冬っぽく感じるのか、はたまた過去にヒットしたクリスマスソングと同じコード進行だからとかなのか……コード理論は以前挫折したのでもう触れませんが、とにかく坂道楽曲では貴重な冬曲。ごめんねクリスマス?知らん 普通にJ-POPとして聴けるクオリティだし、ギターが弾ける2人のユニット曲としてもとても良い。作編曲は『バスルーム・トラベル』や『ひらがなで恋したい』と同じふるっぺさん。クセのない聴きやすい曲を作る方なのかなーという印象です。もっといろいろ聴いてみたいなあ。

 

19位:ありがちな恋愛:乃木坂46 [今が思い出になるまで]

ありがちな恋愛

ありがちな恋愛

  • provided courtesy of iTunes

作曲:杉山勝彦 編曲:野中”まさ”雄一

ピアノで始まり、ギターとドラムが入り、ありがちなコード進行、ありがちなサビの転調、といういかにも乃木坂46だねえという感じの曲なのですが、たぶん大体の人が想像する”乃木坂っぽい曲”は2016年前後の雰囲気だと思うんですよね。薄幸の麗人というか、病窓の美少女というか、どことなく陰がある感じの。最初期は”いいとこの女子校のお嬢さん”路線のフレンチポップを押し出していたので定期的にテーマは変遷していると思うのですが、最近は「やればできる!できないのはやらないから!」とか「生きる幸せをみんなで歌おう!」みたいな、ちょっと意識高い大学生の香りがしていて陰キャにはとてもしんどい。そんななかで最新アルバムのリードトラックが”ぼくのすきなのぎざかだ!!”という感じの曲だったので、すごく刺さったという話。ふらっと入った路地裏の定食屋のカレーが実家の味だった、みたいな。違うか。違うな。

 

18位:青い檸檬 / STU48 ボーカル選抜 [大好きな人 劇場盤]

青い檸檬

青い檸檬

  • provided courtesy of iTunes

作曲:Sαto. 編曲:野中”まさ”雄一
歌唱力No.1決定戦で決勝に進出した岡田奈々・門脇実優菜・矢野帆夏のユニット。ブルージーなギターが良い味を出してる、C#C#mの移行がエモい……詞のほうは青春小説の一節みたいな文学的なモノローグが印象的で、岡田奈々さんのイケボと門脇実優菜さんのアニメ声のコントラストが良い。個人的に「いい秋元康」と「わるい秋元康」がいると思っていて(ポケモンカードかよ)、いい秋元康は詞のなかの飛び石の配置が絶妙というか、受け手が受け手なりにその空白を補完することでより味わいが増すようなストーリーの省略をするので流石だなあとおもいます。これがわるい秋元康だと「皮に残ってるかもしれない農薬をしっかり洗い落としてから齧ろうネ!」とか「苦いのは皮のリモノイドだけどビタミンCも皮にいっぱい含まれてるから酸っぱさと苦さは背中合わせだネ!」とかの本当に余計なことをわざわざ挟んでくるのでだめです。

 

17位:キツネ / 日向坂46 [ドレミソラシド]

キツネ

キツネ

  • 日向坂46
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:原田雄一
MVの雰囲気も衣装もまったく曲に合ってないのが最悪でウケます。曲自体がそもそも日向坂どころか坂道っぽくない、しいて言うならNMB48っぽい感じで、歌詞も”男を誑かして化かす女”がテーマなので日向坂のオタクからはあんまり好まれてないらしいのですが、耳に残るキャッチーさがあり、個人的には日向坂46の曲に“置きにいってる感”を感じていたので、こういう新しい路線の曲はすごく良いと思います。まあ4648全体で見ればよくある感じの曲ではあるんですけどね……しかし、1stシングルがキュンキュン連呼で、2ndシングルはドレミ連呼、カップリングでもキツネ連呼ってなかなか尖ったグループだな……そのうちポリリズムに手を出したりしそう。期待してます。

 

16位:好きだ 好きだ 好きだ / AKB48 team 8 [サステナブル type-A]

好きだ 好きだ 好きだ(Team 8)

好きだ 好きだ 好きだ(Team 8)

  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:板垣祐介
これぞAKB48って感じしません?去年の『君は僕の風』もそうだったんですけど、音楽的なギミックが先行したり、奇を衒った独特の比喩を使ったりしない、どストレートな歌詞とメロディのほうがかえって良かったりする。たまに無性に聴きたくなるし、聴いたら懐かしいような安心したような気持ちになるやつ。キャッチーだし、耳障りもいいし、いかにもな曲すぎてもう脳内でカラオケ音源が再生できる。年に2、3曲でいいからこういう曲は定期的に出してほしいです。かわいい女の子が『好きだー!』って叫ぶの、めっちゃかわいいですよね。まあかわいい女の子はイカの塩辛片手に「ヘルスケア!」とか叫んだりしたとしてもかわいいんですけど。

 

15位:ジュゴンジュゴン / NMB48 team BII [母校へ帰れ! type-C]

ジュゴンはジュゴン/Team BII

ジュゴンはジュゴン/Team BII

  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:板垣祐介
NMB48は定期的にネタ色強めの曲をもらってるイメージですね。タイトルもそうだし、いざ聴いてみると微妙にABBA感のあるロシア民謡っぽいメロディで、歌詞もジュゴンジュゴン言ってばっかりだしやっぱりネタ曲じゃねーか!となるのだけど、これが異常に耳に残る。中毒性おばけ。いやなんちゅう歌詞やねん、と思ってよく聴いてみると、『人魚はジュゴンのモデルっていうけどぶっちゃけ似てないよね』『あなたはあの女は妹だって言ってたけど全然顔似てないし嘘ついてるよね』を強引に結びつけるという神がかったセンス。どんな発想力があればこんな詞を書けるんだ。そして書き上げたこれをNMB48に分配するという完全に分かってる采配。しかもMVも良い。ストップモーションかと思いきや糸めっちゃ見せてくる。山本望叶ちゃん、とてもかわいいね。

 

14位:ゴルゴンゾーラ / 乃木坂46 [今が思い出になるまで type-B]

ゴルゴンゾーラ

ゴルゴンゾーラ

  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:BASEMINT
BASEMINTさんの曲、だいたい全部好きなんですよね。ツボです。ド性癖です。EDMをベースとしたポップスに、耳の奥でずっと鳴ってるギターのカッティング、そしてキャッチーなサビの疾走感。ヤサイニンニクアブラマシマシ。ライブ映えは勿論、普段使い、ヘビロテにも耐えうる良バランス。イチ推しの作曲家さんです。ちなみに歌詞は上手いこと言おうとしてあんまり言えてない感じが否めない。これはあまりよくない秋元康。まあサビはメロディと合って歌いやすいフレーズに仕上がっているので十分かなとも思います。ていうかこれ明らかに堀未央奈さんが歌うことを前提に書いてる気がしますね…。

 

13位:否定した未来 / 長濱ねる [黒い羊 通常盤]

否定した未来

否定した未来

  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:山下孝之
流れるようなベースと長濱ねるさんの声が心地良すぎるジャズ……声質こそ違いますけど、椎名林檎『色恋沙汰』のような上品な可愛さがとても良いです。長濱ねるさんはソロ曲3つ目なんですけど、全部いい曲なんですよね。『また会ってください』とか『100年待てば』とか。ずるい。でもソロ曲を歌わせたい気持ちは分かる……ルックス、声だけでなく、加入に至るストーリーまで完璧なアイドルの一人だったなと思います。

 

12位:滑走路 / 乃木坂46 [Sing Out!]

作曲・編曲:CHOCOLATE MIX
Sing Out!のアンダー曲。BPM130くらいのアイドルファンク、めちゃくちゃ好きなんですよね……ギターのカッティングとワウ、跳ねるベースで気持ちよくなれない人なんているんですか? サビ直前の”どうするの?”っていうウィスパーボイスも好き。サビの終わりにかけてゆるゆると音が昇っていく感じも好き。ライブだとそんなに盛り上がらないと思うんですけど、めっちゃ大好物なのでもっとください。もっと。

 

11位:ホントの時間 / 日向坂46 [こんなに好きになっちゃっていいの?]

 

ホントの時間

ホントの時間

  • 日向坂46
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:野村陽一郎
日向坂46らしいハッピーオーラがにじみ出ている曲。口笛で始まり口笛で終わるところが、爽やかな後味を残してとても良い。バースは全体的にトーンを落として穏やかな感じにまとめているのに、サビに入った瞬間に勢いのいい2拍子のアイドルポップが始まるのが気持ち良い。なんかスキップしてるみたいでかわいくないですか? そしてサビの後半のメロディがめちゃめちゃ良い……メロディだけでキュンキュンする……ここの歌詞も好きなんですけど、”現国の授業中はゆっくりと針が進む”というフレーズ、ここで唐突に初めて学校らしいワードが出てくるんですよね。もちろんこの描写がなくても登場人物は学生なんだろうなというのはなんとなくわかるんですけど、ここで唐突に”現国の授業”という妙に具体的なワードが登場することで、好きな人と会ってるときとそうでない日常の対比効果があるのはもちろん、その退屈な日常の例として現国を採用するというさりげない”あるある”を入れ込むことで、より感情移入しやすくなっているのではないかな、と思います。知らんけど。

 

10位:キスの手裏剣 / 乃木坂46 4期生 [今が思い出になるまで 初回生産限定盤]

キスの手裏剣

キスの手裏剣

  • provided courtesy of iTunes

作曲:山田智和 編曲:住谷翔平
聴いて「あれ?」と思う方もいると思うんですけど、これ『ぐるぐるカーテン』『おいでシャンプー』あたりの、一番最初の乃木坂46の路線なんですよね。生駒ちゃんと入れ替わるように加入した4期生の最初の楽曲がこれというのはなかなかにエモいものがあります。原点回帰のエモさを抜きにしたとして、シンプルにかわいい。しゅっしゅ言ってるとこめちゃめちゃかわいくないですか?「ヘイ!」もかわいい。”照れ屋の秘密兵器”っていうフレーズが超好きです。かわいい。フレッシュでありながら懐かしさも感じる、1粒で2度おいしい系の楽曲。これはぜひライブでも観たいです。

 

9位:川は流れる / 日向坂46 [こんなに好きになっちゃっていいの? 通常盤]

川は流れる

川は流れる

  • 日向坂46
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:中野領太
これめちゃめちゃかっこよくないですか? 壮大な歌詞、流れるようなメロディ、力強くかき鳴らされるアコギ……僕がMV作っていいならナショナルジオグラフィックみたいなやつにしますね。ポストロックにありそうな感じのやつ。God Is An Astronaut『Forever Lost』みたいなやつ。最後の”「それでも」と 僕は思う 生きていきたい 死にたくない 命は確かに 叫んでいるんだ”にはハッとさせられます。本当にこれは、めちゃくちゃいい曲だと思います。全然1位じゃないけど。

 

8位:のような存在 / 乃木坂46 [Sing Out! type-A]

のような存在

のような存在

  • provided courtesy of iTunes

作曲:Akira Sunset, APAZZI 編曲:APAZZI, Akira Sunset
ここ数年4648の楽曲のレベルを底上げしまくっているTHE SIGNALIGHTSのお二人の楽曲…つよい…伸びやかなバースから軽やかなコーラスの流れが心地良すぎる。乃木坂曲がもっとピコピコしてたときの感じを現代ポップス風に丸くしつつ、軽くて聴きやすい印象はありますが音の濃度は前より上がってるんですよね。ポップスの進化のスピードが速すぎてびびります。そして歌詞は今年の曲の中で一、二を争うくらいに好きですね…。曲中では愛をグラスの水と氷に譬えていて、”外からではそこにあるのかわからない”とか”溶けてしまえば水だけが残る”とかの比喩はめちゃくちゃ巧いと思うのですが、タイトルや落ちサビでは「___のような存在」みたいな感じでしか言及してないんですよね。歌詞の考察はあまり得意じゃないので、そのあたりの意図はまだ全然わかってないんですが、すごく好きです。あとMVが神。飛鳥きゅんかわいい。衣装のコントラストが美。

 

7位:誰かといたい / とろみちゅこっこ [風を待つ 劇場盤]

誰かといたい

誰かといたい

  • とろみちゅこっこ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:藤本貴則
とろみちゅこっこは神。推し補正、ないとは言い難いよね(おい)。4648の曲、6/8はあっても3/3の曲ってあんまりないんですよね。コール入れづらくて盛り上がらないからみたいな理由でしょうか。この曲は歌詞がめちゃめちゃわかりみが深いんですよね。野暮なのであえて語ったりはしませんけど、楽しかったあとふと我に返ったときとか、まあだいたい握手会とかで推しメンに会ったあととかなのですが、これ聴いて泣きそうになっちゃう…推しメン歌ってるし余計に…あと田中皓子さんの声と歌い方が本当にすき。『独り言をどれだけ言ってみても~』のパートがそうなんですけど、”どれだけ”とか”雨は”のとこの声めっちゃいい。推しメンに聞いたら『こっこ、そこめっちゃこだわって歌ってたよ』って言ってました。

 

6位:一杯の水 / 瀬戸7 [大好きな人 type-C]

一杯の水

一杯の水

  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:BASEMINT
またまたBASEMINT楽曲です。青春らしい若々しさを感じる歌詞の爽やかさと、サビの疾走感がマッチしすぎてる。ポカリスエットのCMとかで流れてそう。徳島だし。ユニット曲なので披露される機会とメンバーが限られてしまうのが残念すぎますが、シングル曲として出しても遜色ないほどのクオリティがあると思います。三島遥香さんの声のクセが強いの好き。藤原あずささんのイケボが聴こえるのも好き。マジでBASEMINTさん有能すぎるんだよな…。

 

5位:頬杖をついては眠れない / 乃木坂46 [今が思い出になるまで type-A]

頬杖をついては眠れない

頬杖をついては眠れない

  • provided courtesy of iTunes

作曲:Super Mahirock 編曲:Huge M
始めて聴いたとき「やりやがった……」と思いました。いわゆる楽曲派的なアイドルでポストロックやプログレをやるようなグループ(Maison book girlとかsora tob sakanaとか)はいるんですが、とうとう乃木坂も変態変拍子に手を出したか、という。まあ変拍子そのものが流行ってるというほどでもないんですけど、いちおう業界トップに君臨するアイドルが楽曲派気取ってるオタク(自傷)にも刺さる球を投げてくるのはマジで恐ろしい。しかもプログレに寄せてくるのかというとそうではなく、ちゃんと”乃木坂らしい”音とメロディを保ちつつ拍子だけトチ狂ってるので普通に優秀。Super Mahirockさんが『ノリのいい変拍子を意識した』と言っている通り、分かる人にしか分からないみたいなやつでなく、ちゃんと聴ける曲になっててすごい。これはもう、Nogin zakka girlですね!
次行きましょう。

 

4位:Nobody / 欅坂46 [黒い羊]

Nobody

Nobody

  • provided courtesy of iTunes

作曲:Dr.Kay, Gold Driver, BonoBono 編曲:APAZZI
欅坂46は結局「何かに怒っているうた」しか歌わせてもらえないのでは…? でもこういう不機嫌なブルース・ロックはかなり似合ってていいな、と思います。全体的に欅坂46の曲はキーが低いんですが、この曲はサビが異常に高くてちょっとびっくりしますね。小池美波さんの「ムカツク~」がマジでかわいい。サビが終わったかと思ったら即座に2番に入るのも好きです。MV衣装はビビッドな赤のスーツ(しかもパンツスタイル!)にネイビーのニットでめちゃかっこいいんですけど、袖にざっくりスリットが入っているので動くたびにヒラヒラ揺れるのが女性的ですごく良い。欅坂楽曲の衣装の中ではかなり好きです。”行くあてなんかないけど”のとこの石森虹花さんの表情とかがめちゃくちゃ好きなので見てください。

 

3位:真っ赤なアンブレラ / HKT48 5期生 [意志 劇場盤]

真っ赤なアンブレラ

真っ赤なアンブレラ

  • 5期生
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:YASUSHI WATANABE
winkとかの90年代アイドル歌謡みたいでめちゃめちゃ好き……雨がテーマのアンニュイな雰囲気のなかで「真っ赤なアンブレラ」というワードが彼女の存在感を強調していてとても良い。言葉遊びみたいな歌詞も心地良くて好きです。曲の雰囲気を壊さない程度にサビのノリも良いし、めっちゃ良い曲だと思いますこれ。MV作ってほしい……謎の男声コーラスは聴いてるうちに慣れてきました。

 

2位:ピンク色の世界 / NMB48 [床の間正座娘 type-D]

ピンク色の世界

ピンク色の世界

  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:本澤尚之, 田尻知之
伸びやかなギターのリフが超好き…! BPM120くらいのテンポに、ループするシンセ、ディスコビート、こんなの気持ち良くなれないわけがない…ギターソロもエモエモのエモだし多幸感が半端ない、もはやドラッグの域…白間美瑠太田夢莉吉田朱里渋谷凪咲村瀬紗英山本彩加、梅山恋和、上西怜とメンバーもガチすぎるし最高なんですよね……ビジュアルと音楽でハッピーにしてくれるアイドルが一番信頼できる。MVが全然ピンクじゃない点はこの際どうでもいいんです。

 

 

1位:ママのドレス / りまちゃんちっく [こんなに好きになっちゃっていいの? type-C]

ママのドレス

ママのドレス

  • 日向坂46
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

作曲・編曲:野村陽一郎
デュワデュワ……ドゥワじゃないところがポイント。『沈黙した恋人よ』『ハロウィンのカボチャが割れた』に続いて3曲目となる日向坂46の5人組ユニット・りまちゃんちっく。声のバランスがとても良い。誰がどの声かすぐわかる。潮紗理菜ちゃんの声が大好きなんですけど、めちゃめちゃかわいくないですか…?2番頭のパートが超かわいいのでぜったいにフルで聴いてほしい。自分は言われて気が付いたんですが、サビ前のところが完全に『君の瞳に恋してる』なんですよね。曲自体もオールディーズ風味というか、ちょっとジャズピアノが入ったりしてミュージカルっぽい雰囲気になってます。ママの青春時代というのがひとつのキーワードになっているので、そこを連想させる意図もあるのかなーと。2019年起算だとママが小学生のころの流行歌になっちゃうので微妙にずれてはいるんですけど、まあ細かいことはいいんです。文字数の都合もあるとは思うんですが、”カレ”(冒頭サビ)と呼ぶとかわいらしいんですけど、”カレシ”(1番B)と呼ぶと急にギャル感出てきますね。この曲の歌詞の何がいいって、”カレと初めてのデートだから、パパをオトしたあのドレスを貸して”みたいなことを歌ってるのに、”私もいつかパパみたいな人見つけなきゃな~”って言っちゃうところです。女の子こわい。振られちゃった可能性もあるかなとは思ったんですが、”ハイスクールで一番かわいかったママ”に見間違えられるほどの私なのでそれもないかなーと思うんですよね。ていうか絶対このカレと付き合った理由車持ってるからだと思う。女の子こわい。そのあたりに限らず、「若々しくてかわいい女友達みたいなママ」という特有のあこがれもそうなんですが、昔の少女漫画チックなところがあると思うんですよね。読まないのでわかりませんが、歌詞も何かしらをオマージュしてそうな気がします。”ドアを開けたママが若々しすぎて私と見間違えたカレが驚いてた”というエピソードもなんか具体的だし。ここで嫉妬したりせずママを誇らしく思っているのも、あくまでこれはママの歌で、カレはおまけ程度なんですよというのが暗に強調されていて面白いなと思いました。振付もトリッキーでかわいいし、日常生活のなかでステップ踏んで踊ってる感じもめちゃくちゃかわいい。余すところなく好きな曲です。デュワデュワ。

 

 

ということで、今年はりまちゃんちっく『ママのドレス』が1番でした!イエーイ!巷ではビジネス紗理菜ちゃん推しということになっていますが、決してそんなことはありませんよ。紗理菜ちゃんかわいいbotは閉店しますが。

そうそう、閉店ついでに、はてなブログからnoteに移行しようと思ってるんですよね。”ブログにアンダーライン引いて謎の辞書へのリンク埋め込みが嫌なら課金しろ!”みたいな人質のとり方、ずっと嫌だったし……ただ、iTunes埋め込みはこっちのほうが圧倒的に楽だったので、この記事まではとりあえずここに置いておきます。

2020年も良い曲がたくさん聴けることを祈りつつ、1万字超えてchromeがもっさりしてきたので、あっさり真面目に締めたいと思います。それではみなさま、よいお年を。