ひとりリクアワ2017 3日目

さてさてトップ10の発表と相成りました。忙しい忙しい言いながらなんだかんだしっかり外食したり酒飲んだりブログ書いたりする時間が確保できてる気がする。やればできる子YDK。しかし根がクズなので余裕が出だすとサボりだす。やる気が出ない子YDK。

始めた以上終わらせなければならない。この戦いを止められるのは世界で俺一人しかいない。だって俺のブログだから。ということで10位です。

 

 

 

第10位:奇跡の流星群 - SKE48 (Passion For You選抜) [意外にマンゴー]

奇跡の流星群

奇跡の流星群

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 シンプルに良い曲。SKE48の片想い系の曲では一番好きかもしれない。これ、何十年も前に学生卒業してる人が書いてるんだぜ。嘘みたいだろ。歌詞ももちろんだけどサビのメロディも良い。控えめでこれ以上の進展を望まない主人公なのに悲壮感を全く感じないし、でも学生のときの恋愛独特の"あの"感じがぐっとこもってるというか。もはや何がそんなに良いのか自分でもわからなくなってきた。本当に良い曲。ていうかトップ10は本当に好きな曲だらけすぎてこの先数年は聴き続けるだろうな。

 

 

第9位:君が扇いでくれた - 乃木坂46 [生まれてから初めて見た夢 初回盤]

君が扇いでくれた

君が扇いでくれた

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前に書いた夏曲のブログでも紹介しました、3rdアルバム収録のアンダー曲です。『奇跡の流星群』と同じような学生時代の恋愛の話なんですが、大人になってから思い出すというのが聴き手としては境遇を近く感じます。逆に現役学生にはあんまりピンとこない曲なのかもしれません。そして最近になって気づいたのですが、歌詞の世界観だけでなく、音作りやコード進行がAqua Timezにとても似ている。中学生のときがちょうどAqua Timezが一気に売れた時期で、当時のわたくしも聴きまくっていたし多分に影響を受けたので、そういうリアルな記憶も含めてものすごく刺さる。もしかして好きなの自分だけで、他の人的にはランキング圏外とかだったりするんじゃないのかこれ...。

 

 

第8位:意外BREAK - 乃木坂46 [インフルエンサー type-A]

衛藤美彩白石麻衣高山一実松村沙友里のお姉さんメンバー4人によるユニット曲。歌唱メンバーにぴったりの大人っぽい歌詞、大人っぽいメロディ。一人アニメ声が混じってますけど、声も曲の雰囲気に合ってる良い声なんですよねえ。衛藤さんの声が個人的に超好きなので大好物です。演奏はたぶんほぼ全部シンセと打ち込みだと思うんですが、ドラムが軽快で気持ち良いのもかなりポイントが高いです。かっこいいお姉さんたちがゴーカードでぶんぶんやってるMVも超かわいいので見てね。

 

 

第7位:風船は生きている - 乃木坂46 [インフルエンサー type-C]

こちらもインフルエンサーカップリングから。アンダー曲。前シングルカップリングのアンダー曲「ブランコ」に続いてまたもラップパートが盛り込まれるという、なかなかびっくりさせられはしましたが、暗かったブランコとは異なる軽快な4つ打ちで、歌詞も共感性の高い良曲です。BPM120くらいのちょうどよいテンポに、4つ打ちのバスドラムと裏拍のハイハットが「ダッツツダッツツ」と鳴り続ける中毒性の高いサビはそれだけで良曲認定してもいいくらい。個人的に大好きなポイントがあって、最後の最後のサビは、落ちサビから入ってしばらく例の「ダッツツダッツツ」が鳴らず、不思議なタイミングでまた「ダッツツダッツツ」鳴り始めるというところがあるんですが、鳴り始めたときの「これこれ!これだよ!」感というか、焦らされたあとの快感というか、とにかくすごく気持ち良くて大好きです。音フェチなのかなこれ。

 

 

第6位:野蛮な求愛 - AKB48 (ダンス選抜) [11月のアンクレット type-D]

ダンス曲王道のベース強めなEDMで、特にイントロはベース好きにはたまらないはず。Aメロのそこかしこでほんの一瞬世界が止まるような感覚。サビで一気にスピードに乗るメリハリの良さ。そしてなんといってもループするような歌い方。トランス度が高すぎる。無限に聴ける。さや姉、珠理奈、真木子のハスキーボイスがまたかっこよくてたまらん。「Can't understand」のところが「香港ですかぁ!?」に聴こえるのでそこで毎回笑ってしまうんですが。こういうEDM+ダンスといえばSKEの十八番というイメージがあったんですが、最近は路線変更して王道売りに専念している感がありますね。DarknessやJYURI-JYURI BABYのような路線も好きだったんですが、ダンスチューンは某46の専売特許という流れがあるので、少しさびしい気もします。

 

 

第5位:風に吹かれても - 欅坂46 [風に吹かれても]

スーツがかっこいいとかは一旦置いといてですね。表題曲嫌いで知られる鼻筋さんですが、これはかなり良い。ジャズポップとハウスの割合がちょうど良いので、表題曲としてもライブ曲としても、純粋な一楽曲としても楽しめる。合いの手やクラップも良い味を出してるし、サビのベースの「こういうの好きでしょ?」感もたまらん。3rdの「二人セゾン」もそうだったんですが、闘うとか抵抗するとか「仮想敵を作ることで強くなる」というギラついた若くて痛々しいスタイルだけじゃなくて、こういうのもシングルとしてやれるんだぜっていうのが見られたので個人的にすごく嬉しかった。秋曲は当たりの法則、来年も継続してくれ。

 

 

第4位:予想外のストーリー - AKB48 (ボーカル選抜) [11月のアンクレット 劇場盤]

予想外のストーリー

予想外のストーリー

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 一言でいうと、エロい。上品なエロさ。色気というべきか。まず曲のクオリティがハンパじゃない。ふんわりしたエレピとコーラスが綺麗なAOR。邦楽でいうと東京事変の『メトロ』『雨天決行』なんかが近いかも。とにかくその辺の音楽が好きな人には普通に聴ける曲ではないでしょうか。アイドル声が嫌いな人はダメかもだけど。エレピとかトランペット、ドラム、コーラスに至るまで全部の音がもう綺麗にツボを押さえてる。それでまた歌詞も艶っぽいし、「ぞっこん」だの「首ったけ」だの旧時代的な言い回しがかえってしっくりくる絶妙さ。ボーカル選抜にうってつけの曲です。本当に最高。アイドルじゃない歌手とのコラボのことについて前回か前々回に触れましたが、こういう曲こそ歌唱力のあるメンバーと、こういう楽曲をやる方々とコラボしてほしいなあと。全く違いますが関ジャム的なものを期待したくなります。本当に良い曲。本当に。

 

 

さてここからはベスト3ですよ。案外ベスト3はスッと埋まりました。初見から「ああこれは良い曲だ」と思ったし、何回聴いても何連続聴いても飽きない。とんでもないものを生み出してくれたもんだぜ。やれやれ。3位の発表です。

 

 

 

第3位:サササ サイコー! - NMB48 (山本彩加、岩田桃夏、梅山恋和、上西怜、溝川実来、山田寿々) [難波愛 ~今、思うこと~ 劇場盤]

 NMB48 5期生の6人によるユニット曲。音楽性もなにもない「ザ・アイドル!」って曲なんですが、ごちゃごちゃ考えずに聴いてハッピーになるための曲というか。かわいい曲、かわいい声、アホな歌詞という三拍子そろったアイドル曲というところがめちゃくちゃツボにはまりました。
”がんばれ サイコーじゃなくても
 がんばれ サイコーな気分で
 がんばれ サイコーを手に入れろ”
こんな無責任で無邪気な歌詞見たことない。だからこそ良い。アイドルなんてバカでもキラキラしてればそれで十分なんだなって思います。あと、僕だけだったらアレなんですが、この曲は48らしさだけでなくハロらしさを備えていると思うんですよね。決して48らしくないんじゃなくて、両方の良いとこどりをしているというか。勝手なイメージなんですが、つんく詞に登場する女子は小賢しい。彼氏とどこに旅行いこうとか学校帰りにあそこのパフェ食べたいとかそんなことしか興味ないくせに、たまに大人ぶって政治がどうだの言ってみたりする。”景気とか少子化とか格差社会 問題は山積みってこと”なんて突然したり顔で言い始めるのに、結局「頭空っぽにしてハッピーになろう」なんて言って全部煙にまいてしまう。そういう小賢しさと無邪気さと可愛らしさの象徴として、この曲はサイコーにアイドルらしいと思います。

 

 

第2位:法定速度と優越感 - AKB48 (U-17選抜) [11月のアンクレット type-E]

各グループ新進気鋭の次世代エースを真ん中に据えて、後ろにも若手の有望株ばかりを集めた、人選だけでもう美味しいユニット。ベースとコンガから始まるってだけでもうたまんないイントロに、カッティングとワウでファンキーに跳ね回るギター。全体的に『バナナ革命』を彷彿とさせる編曲ですが、作曲・編曲は『ピノキオ軍』『ロマンティックいか焼き』などの横健介さん。お祭り曲に適正がありすぎるのでは。曲の良さだけでもう十分お腹いっぱいなんですが、この曲の魅力はサビのお祭り感ですよねなんといっても。イェイイェイイェイだのウォウウォウウォウだのジャカジャカジャンだの、スキャットですらない言葉だけでサビの8割が占められてるというなかなか前代未聞の構成だし、「からの~?↑↑」「フッフー!!↑↑」などなどパリピ大学入試頻出語句が詰め込まれたお祭りソング。こんな曲を期待の若くて可愛いメンバーが踊ってるなんてとんでもねえ。しかし気になるのは、秋元さんがどうやって曲を募ったか。「YEAH YEAH YEAHからのWOW WOW WOW」と書かれた歌詞を渡したんだろうか。めちゃくちゃシュールだ。気になる。

 

 

 第1位:危なっかしい計画 - 欅坂46 [真っ白なものは汚したくなる]

危なっかしい計画

危なっかしい計画

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アルバムが発売されてこれを初めて聴いたときに、ああやられたと思いました。イントロからディスコビートとギターがとんでもなくかっこよくて、聴いた瞬間から心拍数ごと持っていかれる感覚。Bメロから怒涛の早口、と思ったらCメロのブレイク、そして「さあ!」でサビに飛び込む、流れるような構成が見事すぎてもう何も言えなくなる。「かたっ苦しい制服なんて今すぐ脱いでもっと冒険しよう、だって夏なんだぜ」という歌詞の通り、鬱屈を全部解放するサビの爆発は過去最大級かもしれない。その爆発を際立たせるために、Bメロの低い声で愚痴るようなラップパートだったり不安になるようなギターだったりが挟み込まれているんだと思うと、本当に計算し尽くされたすごい曲なんだなと感服するばかりです。この曲はライブでもまた抜群に良くて、というかおそらくそもそもがライブ用に作られた曲なんだろうけど、「さあ!」でタオルを振り回し、「YEAH!」で叫びながらタオルを振り上げるという、めちゃくちゃに楽しい曲なもんで、ひらがなけやきのオタクに成り下がった僕でも、これを聴くためだけに漢字欅のライブに行きたいと思うくらいです。アレを経験すると辞められない。脳内麻薬出ちゃうもん。

 

 

ということで、ひとりリクアワベスト30の発表は以上になります。改めて見てみると、2017年は楽曲のレベルがめちゃくちゃ高い。ありがとう秋元先生。ありがとう作曲者の方々。たまたまの当たり年ではなくて、2018年も素晴らしい曲にたくさん出会えることを祈りつつ、冗長極まりなかったひとりリクアワを締めようと思います。お付き合い頂きありがとうございました。当分書くネタがないのでまたいつか。チャオ!